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マーケティング戦略の骨子をつくるワークショップツール
株式会社kumuではデザイン制作支援だけでなくマーケティング支援も行っております。ありがたいことに2024年はそういった背景からマーケティング関連のセミナーやワークショップを開催する機会をいただくことがありました。今回はワークショップで使用したツールのご紹介と考え方についてお伝えできればと思います。
下記に使用する資料の一部を掲載します。
手で売ることから始める
いつもクライアントの皆様とプロジェクトに取り組むたびに思いますが、その事業のリーダー(もしくは経営者)自身が売れない商品はマーケティング施策を取り入れても得ることは難しいと感じます。
市場に浸透させるための戦略を取り入れるよりもっと手前の、「そもそも手で売れるか」が重要です。ワークショップでも冒頭にお伝えすることことが多いですが、マーケティングはあくまで着火剤のようなもので、その火付け役はご自身です。
どんなに時間をかけて考えられた戦略でも火がついていないものはマーケティングできません。そのための整理のワークショップから始めます。5W1Hのシートを使って書き出したり、横の方同士で意見交換をしたりします。
自社と顧客の目線で考えるワークショップ
自社のことを考える導入のワークが完了したら本番のワークショップに入って行きます。
ここでは自社の目線と顧客の目線を行き来しながらツールに考えを落とし込んで行きます。
自分たちができることからコンセプトへ
色々項目があり、記載の順番に特に指定はないのですが、多くの場合は下記の流れで書き込んでいただくようにご説明しています。
1.こういう機能をもつサービスが
2.こういう状態の顧客の
3.こういった課題を解決して
4.こういう状況にすることができます
5.このサービスは顧客の求める〇〇といった要求に対応することで
6.〇〇といった満足をしてくれます
7.そのためにこういった体験を提供します
ーー
例えば製造業の場合はすでに設備によって作れるものが決まっていますし、そもそも多くの企業は自社が得意としている商品/サービスがあるはずです。ですのでまずは提供できるものから始めて顧客の目線に想像を巡らせる。大きくはそんな流れです。
数回やってみて感じるのは、既に事業を営んでいる方はスラスラと書けるようです。日々考えている内容なのでしょう。逆に書きにくい箇所があったらそこは今後意識的に情報を取りにくべきものかもしれません。
ツールをお伝えする際に毎回言っているのですが、ツールはあくまでツールなので思考の整理になる程度でいいし、埋めれないとしたら課題に気づくことができた、その程度かなと思っています。あくまでご自身の事業の整理としてご活用いただけたら幸いです。
下記は弊社での記入例です。
整理ができたとして、どうやって活かすのか
このシートはコンセプトをアウトプットするまでの役割しか持たせておらず、日々のアクションには反映することができません。
ここで見えてきたコンセプトや提案価値が資料に反映されたり、SNSでの発信になったり、日々の営業トークになったりするのかなと思っています。マーケティングは積み重ねによって効果が出てくるものだからこそ、小さな行動のひとつひとつひ反映いただけたらいいのかなと思います。
企業の導入やワークショップ講師も承ります
とはいえ実際にツールを使う前にプレゼンテーションを行ったり、使っているその場で細かくお伝えした方が効果は最大化されるでしょう。もしこちらのツールの利用にご興味をお持ちいただけましたらご連絡いただけますとお伺いいたします。