中小企業に推奨するSEO対策とは?基本の解説と施策の流れ

2024.08.20

SEO / マーケティング

kumuのサービスに関するお問い合わせはこちら
kumuのサービスに関する資料はこちら

SEO対策とは、「Search Engine Optimization」 の略称で「検索エンジン最適化」を意味します。
検索エンジンでWebページの検索上位の表示を目指し、売上向上を図ります。


広告による集客と違い、SEOは「ユーザーの検索行動」を起点とします。例えば「製造業 ブランディング 相談」といった具体的なキーワードで検索しているユーザーは、すでに課題感や興味を持っている状態です。

そういった検索ユーザーに対して上位表示されることができれば、「今まさにそのサービスが必要な人たち」にダイレクトに訴求できます。

たとえビッグキーワードで上位表示を狙うのが難しくとも、「地域名+サービス内容」のようにニーズが明確なロングテールキーワードで勝負すれば、少ないアクセス数でも「問い合わせ」や「契約」に直結しやすい顕在層を呼び込めます。

ロングキーワードの解説記事はこちら


特に中小企業の場合、“数は少なくとも質が高い見込み客”を効率よく取り込みたいところ。SEOで自社の強みや専門性を明確に打ち出したコンテンツを整備すれば、必要性を強く感じているユーザーへ提案しやすくなり、購買意欲の高いリードを確保できます。

とはいえ、SEO対策の具体的な取り組みについて迷われている方も多いのではないでしょうか。
限られたリソースを最大限活用するために、必要な取り組みを見ていきましょう。

SEOとは

SEO対策は検索エンジン最適化のための施策です。
ユーザーが求める課題やキーワードに対し、有益なコンテンツを届けることで検索エンジンに評価されることを目指します。

数年前までは裏技的なSEOテクニックが流行っていたような印象がございますが、日々Googleのアルゴリズムがアップデートされていく中で、誠実な施策を行うことが結果長期的にSEOに対して好影響が出るという共通認識が生まれております。

では、この「有益なコンテンツのための共通認識」とはなんでしょうか?弊社では大きく分けて2つあると考えております。
・有益なコンテンツであり続けること
・ユーザーにとって必要な情報にたどり着くための導線設計

有益なコンテンツであり続けること

有益なコンテンツは、ユーザーの課題に寄り添い、実践的な情報や具体例を提供することで検索エンジンからの信頼性を高めます。
たとえば、最新の市場動向、活用事例、分かりやすい解説を盛り込むことで、読者にとって実際に役立つ記事となります。

さらに、SEOの業界ではリライトと呼ばれる作業ですが、コンテンツ作成後も定期的なアップデートを行います。
業界の変化や新たな技術、ユーザーからのフィードバックを反映し、古い情報に陥らないよう改善を続けることで、常に鮮度の高い情報提供が可能になります。
こうした継続的な改善は、検索エンジンからの信頼性を高め、長期的なSEO効果をもたらすとともに、ユーザー満足度の向上にも直結します。

例えば、弊社の事業領域でもある「マーケティング」や「ブランディング」は日々アップデートされています。過去作った記事が古い情報だなという印象を持たれないように、随時記事の見直しが必要になってきます。

ユーザーにとって必要な情報にたどり着くための導線設計

ユーザーが必要な情報にスムーズにアクセスできる導線設計は、サイト全体の利便性を大きく左右します。
直感的なナビゲーションや明確なカテゴリー分け、そして関連性の高い内部リンクの配置は、ユーザーの探索行動をサポートします。
記事内に関連記事を配置することでユーザーのより深い理解をサポートすることでサイト全体の滞在時間の延長や直帰率の低下につながります。
こうした導線設計は、ユーザーが求める情報に容易にたどり着ける環境を整えるだけでなく、検索エンジンからの評価も高まります。

SEO対策のメリットとデメリット

SEO対策における4つのメリット

オーガニック検索流入の増加

SEO対策により、検索エンジンからの自然流入が増加します。ユーザーが情報を求めた際、関連性の高いコンテンツが上位表示されることで、広告費に頼らずに継続的な訪問者を獲得できるようになります。
これは、短期的な成果だけでなく、長期的な集客力の向上やブランドの信頼性強化にも寄与します。

ブランド認知度の向上

検索結果で上位に表示されることで、ユーザーに対して企業の存在や提供するサービスが自然と認知されやすくなります。

信頼性の高いコンテンツが多くのユーザーに届くことで、ブランドのイメージアップや企業の専門性の証明につながり、業界内でのポジションを強固にする効果があります。

広告に比べてのコスト効率の良さ

SEO対策は、初期のコンテンツ作成やサイト改善に一定の投資が必要となるものの、長期的に見ると有料広告に比べて維持コストが低く、投資対効果が高い施策となります。

自然検索からの流入は、クリックごとに料金が発生する広告とは異なり、一度上位に表示されると継続的に集客が見込めるため、マーケティング全体のコスト削減に貢献します。

ユーザーエクスペリエンスの向上

SEO対策を進める過程で、サイト構造やナビゲーションの改善、読み込み速度の向上など、ユーザーが求める情報にスムーズにアクセスできる環境を整えることが求められます。

これにより、訪問者の滞在時間が延び、直帰率が低下するなど、全体的なユーザー体験が向上し、結果としてサイト全体の信頼性と評価が高まります。

SEO対策における4つのデメリット

結果が出るまでに時間がかかる

SEOは一朝一夕で成果が現れるものではなく、コンテンツの改善やサイト構造の最適化、リンク構築などの施策が定着するまでに時間を要します。
短期的なキャンペーンや急激な集客が求められる場合、即効性が低いという側面があります。

アルゴリズム更新の影響を受けやすい

検索エンジンは定期的にアルゴリズムのアップデートを実施しており、これにより急激な順位変動が発生することがあります。
既存のSEO対策が一夜にして効果を失うリスクがあり、常に最新の情報を追い続ける必要があります。

リソースとコストの投入が必要

効果的なSEO対策を実施するためには、専門知識を持ったスタッフの確保や、ツール・システムの導入、コンテンツの継続的な更新など、一定のリソースとコストが必要です。
これが中小企業などにとっては大きな負担となる場合があります。

製造業などの業種では自社でウェブマーケティングの人材が在籍していないことも多々ありますので、こういった企業がSEO対策に取り組まれる場合はSEO対策を専門とする業者への依頼を推奨いたします。


外注費はかかるものの、必要なツールや専門知識を保有しているので最終的なコストパフォーマンスは社内で取り組むよりもよい結果になることがございます。

中小企業こそSEO対策に取り組んでほしい2つの理由

弊社では特に製造業をはじめとした中小企業の方々にSEO対策を取り入れることを推奨しております。

中小企業がSEO対策に取り組むメリットはこちら

SEO対策に必須の「E-E-A-T」を獲得しやすい

中小企業こそSEO対策に取り組むべき理由は、まず第一に、Googleの評価基準であるE-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)を獲得しやすい点が挙げられます。

大企業に比べ、ニッチな分野や地域密着型の専門知識を活かして具体的な事例や顧客の声を取り入れることで、信頼性や専門性を迅速にアピールできるのです。これにより、検索エンジンからの評価が高まり、自然検索からの流入増加につながります。

発注先企業への情報提供がまだまだ足りていない。

弊社でもよくご支援している製造業の多くは発注先企業への情報提供がまだまだ不足している現状にあります。
自社の実績や取り組み内容を分かりやすく整理し、しっかりと伝えることでパートナー企業との信頼関係を構築していく必要がございます。

SEO対策を通じて、具体的なデータや事例を公開することで、取引先に対しても説得力のある情報提供が可能となり、結果としてビジネス全体の信頼性向上や新たな取引チャンスを生み出すことが可能です。

SEO対策を始める際に取り入れたい考え方

見込み顧客獲得のためのSEO対策ですが、一体どこから取り組めばいいのでしょうか。
弊社では初期の取り組みハードルと施策立ち上げ後の管理のしやすさの観点で「トピッククラスターモデル」という考え方でSEO対策を行います。

トピッククラスターモデルとは

トピッククラスターモデルとは、1つの大きなテーマ(ピラーコンテンツ)を中心に、そのテーマに関連する複数のサブテーマ(クラスターコンテンツ)を作成し、内部リンクで繋ぐ方法です。
以下、初めて取り組む方でも分かりやすいSEO戦略策定のステップを解説します。

トピッククラスターモデルの詳しい解説はこちら

SEO対策での注意点

以下SEO対策における注意点です。
全ての項目に対応するのは多大なリソースを必要としますので、社内だけでなく外注も活用しながら管理体制をつくることをおすすめいたします。

キーワードリサーチの実施

無料ツール(Googleキーワードプランナー、Ubersuggestなど)を使って、狙うべきキーワードを選定し、コンテンツの方向性を明確にします。

タイトルタグ・メタディスクリプションの最適化

検索結果で目を引くタイトルと説明文を設定することで、クリック率の向上が期待できます。

シンプルなURL構造の整備

短く分かりやすいURLを作成し、主要なキーワードを含めることで、検索エンジンとユーザー双方に理解しやすいサイトを構築します。

内部リンクの充実

関連コンテンツ同士を適切にリンクすることで、サイト全体の構造を明確にし、クローラーが回遊しやすい環境を作ります。
内部リンクに関する解説はこちら

モバイルフレンドリーの実現

レスポンシブデザインのテンプレートを利用するなど、スマートフォンユーザーにも快適な閲覧体験を提供します。

画像の最適化

画像のサイズ圧縮やaltテキストの設定を行い、ページ速度向上とアクセシビリティ向上を図ります。

SSL/HTTPSの導入

サイト全体をHTTPS化することで、セキュリティを高め、Googleの評価向上にもつながります。

XMLサイトマップの作成とサーチコンソールへの登録

サイトマップを用意し、Googleサーチコンソールに登録することで、インデックスの促進とエラーの早期発見が可能になります。

Google Analyticsの導入

無料で利用できる解析ツールを使って、サイトの訪問状況やユーザー行動を把握し、改善のヒントを得ることが重要です。

外部被リンク獲得のための基本的な取り組み

業界関連サイトとの連携、SNSでのシェアなど、自然な形で質の高い被リンクを獲得する施策を検討します。

重複コンテンツチェックの実施

無料ツールを活用してサイト内の重複コンテンツを確認し、必要に応じて修正やcanonicalタグの設定を行いましょう。

コンバージョンポイントの明確化と最適化

各ページに問い合わせや購入、会員登録などのコンバージョンポイントを設け、ユーザーの行動を促すためのCTA(Call to Action)の設置とテストを実施します。

SEO対策を通じて得られる副次的効果

SEO対策を通じて得られる情報や気付きは、マーケティング全体に大きな影響を与えます。
ターゲット選定やキーワード選定、競合分析、データ分析を行う過程で、単に検索エンジンで上位表示されることを目指すだけでなく、事業の本質を深く理解し、マーケティングの骨子を明確にすることができます。

SEOはその名の通り「検索エンジン最適化」であり、ウェブ上での露出を高める手法ですが、その過程で得られる情報や知見は、ビジネス全体の戦略に直結するものです。

SEO対策をきっかけに、マーケティングの骨子を見直し、事業の本質を再確認することができれば、それは単なる「最適化」を超えた大きな成果と言えるでしょう。

自社の無形資産を活用したSEO対策の必要性

SEO対策においてはGoogleのアルゴリズムとユーザー便益の双方を検討しながらコンテンツを作成することが求められます。

自社の資産を言語化しながら上記2つをクリアするという複雑な施策でありながらも、企業にとって大きな資産となることは間違いございません。

もしSEO対策にご興味をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら弊社までご連絡くださいませ。初回からご提案までは無料で実施しております。

著者情報

株式会社kumu|兵庫県西宮市のデザイン&マーケティング会社

中町勇輝Nakamachi Yuki

大阪府高槻市出身。京都造形芸術大学出身。大学時代に滞在した鯖江市での「いい商品が売れない」ことへのモヤモヤを解決するため、新卒で中小企業のデザイン経営を推進する「株式会社SASI」に入社。デザインとマーケティングの目線でクライアントのブランド支援を行う。目の前の売上と中期的なブランディングの両軸を踏まえた支援を意識しながら成長に貢献。

Newsletter

ニュースレターでは、記事更新のお知らせやデザイン、マーケティングに関する情報をお届けいたします。

資料ダウンロード

さらに詳しく知りたい方は是非ダウンロードをお願いいたします。プロジェクトを進めていく上で使用するフレームワークや、実際にどういう成果に繋がっていくかをまとめています。

株式会社kumu|兵庫県西宮市のデザイン&マーケティング会社

無料相談

まずは悩みをお聞かせください。我々が介入せずとも改善できそうであれば、アドバイスいたします。伴走支援をご希望でしたら是非ご一緒させてください。粘り強く挑戦し続けます。

株式会社kumu|兵庫県西宮市のデザイン&マーケティング会社